丸山凜太朗[SO]
最終節で10番つかむ。
「自分がドライブしていきたい」
4月23日、ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズ(静岡BR)と対戦するトヨタヴェルブリッツ。最終節に10番をつけるのは丸山凜太朗。この4月で加入2年目を迎えたが、リーグワンは最初のシーズンだ。
「ようやく来ました」
開幕節の静岡BR戦、第2節の相模原DB戦ではリザーブとして、後半の数分出場。その後、若手の練習試合であるミライマッチには出場していたが、公式戦のチャンスは巡ってこなかった。東福岡高、東海大と、強豪チームですぐレギュラーをつかんでいた丸山にとっては、初めての経験だった。
「どうしたら出られるかなあと、ぶれかけたこともありました」
プレシーズンから、キックの蹴り方を変えてみた。だが、思うような結果は出ず。年明けから、以前のスタイルに戻した。
「迷いもしました。でも最近は自分の強みにもう一度立ち返りました。蹴り方を戻してから、調子がよくなった」
ミライチームの一員として、チームのために何が出来るか考えるようになった。
「いつもスティーブ(=ハンセン/DOR)が、“STAY IN THE NOW”と言うんですが、メンバーに入る入らないでなく、今できることに集中しようと」
来年また頑張ろう。そう思っていた矢先、これまで司令塔を担ってきたウィリー・ルルーが負傷。チャンスが巡ってきた。
対する静岡BRは前節、埼玉WKを破るなど、一気にチーム力を上げてきた。
「相手の強みはモール、スクラム。そこを消すようなゲームコントロールが大事になってくる。チームとして、その対策は出来てます」
スクラムとモールはトヨタの強みでもある。試合は激しいFW戦になりそうだ。ゲームのテンポをコントロールするのも、HB団の大事な役割になるが、「僕がドライブしていきたい」と意気込む。
ミライマッチではプレースキッカーも務め、高い確率で成功させてきた。最終節もファーストキッカーはFBティアーン・ファルコンだが、正確なキッカーが控えるのは心強い。 23日の試合は、6位が決まる大事な一戦。前節に続きビジターゲームでの戦いとなるが、「試合が始まってしまえば、全く気にならない」
大胆にして繊細に。トヨタの未来を担う大器がラストマッチに登場する。
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