2月14日、スポーツセンターで行われた静岡ブルーレヴズとのMIRAIマッチで、気鋭の若手と世界のレジェンドがFLでコンビを組んだ。6番は帝京大からアーリーエントリーで加入した青木恵斗。7番はオーストラリア代表キャップ125のレジェンド、マイケル・フーパー。青木は22歳、フーパーは33歳。11歳違いのFLコンビだ。
フーパーは南ア代表NO8ピーターステフ・デュトイが両肩を手術したため、メディカル・ジョーカー(特別措置)として、4季ぶりにヴェルブリッツに復帰、2月6日にチームに合流した。この日は2人そろって先発。フーパーは後半10分まで、青木は80分フル出場し、後半26、37分と連続トライするなど大器の片鱗をのぞかせた。
青木の実戦は1月13日の大学選手権決勝以来、ひと月ぶり。ボールキャリーはリーグワンでも十分通用したが「コンタクトの間合いの取り方が、いまいち納得いかなかった」。真っ先に反省の言葉が口をついた。
「コンタクトの瞬間の加速スピードが大学生とは違う。スピードが上がる分、ディフェンスで受けてしまう形になった。しっかり自分の間合いを分かるようにしていかないと」
満足いかない出来でも、修正点は具体的に自覚している。マイケル・フーパーは青木が中学の時に憧れていた存在だった。
「リーグワンに入って、初めての試合がフーパーと出られたなんて嬉しいです。今もアキトくん(奥井)と一緒に練習してるんですけど、早くいろんなことを吸収したい」
フーパーは、昨年はパリ五輪のセブンズに挑戦していたため、15人制での試合は2023年11月以来。
「久しぶりだったのでナーバスになってました。イアン・フォスター(Coコーチ)からは、“今日は精度にこだわるように”と言われていましたが、いいスタートは切れた」
ヴェルブリッツ加入が決まってからは、シドニーのマンリークラブで15人制の練習を積んだ。現在の調子は「50㌫」。とはいえ、密集でのしつこさやタックルと持ち前のプレーは変わらず。
「大好きな日本に、そしてヴェルブリッツに戻ってこられてとてもうれしい。次にどこで出るかはわかりませんが、もう一段階レベルを上げていきたい」
姫野和樹キャプテン、三木晧正ら負傷者が相次ぐ3列だが、この日NO8に入った小池隆成、フーパーの交代で出場した村田陣悟も猛アピール。揃ってリーグワンへの準備は整っている。 (森本優子)
フーパーは「コンディションは50㌫」
「試合勘が戻ってない」と言いながらも2トライの青木
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