第3節プレビュー 「速さは想定内、フィジカルは予想以上」。 LOリッチー・グレイ、先発に戻る

2025年最初の試合となる東京サントリーサンゴリアス(東京SG)とのメンバーが発表された。開幕先発、第2節ではリザーブだったLOリッチー・グレイが先発に戻り、CTBはニコラス・マクカランとジョセフ・マヌのコンビ。互いに別の道を歩んでいた幼馴染がヴェルブリッツでチームメートとなり、初めてコンビを組んで先発する。リザーブにはBR東京から移籍したマット・マッガーンが初めて入った。

▼第3節 試合前記者会見の様子はこちらから▼

 LOとしてスコットランド代表キャップ79を誇るリッチー・グレイが試合前会見に出席した。グレイは現在35歳。2010年に初キャップ獲得以来、第一線で活躍。デビュー当時は長い金髪がトレードマーク。柔和な外見で見せる激しいプレーに日本でもファンの多い、スコットランドの顔だ。

 リザーブを挟んでの起用をスティーブ・ハンセンHCは「彼の年齢も考えて身体面を考慮した」。グレイ本人も「年齢は重ねていますが、今はいい状態です」。体力を蓄えてのスターターだ。母国のグラスゴーで長年プレー、日本行きを決めたのはヴェルブリッツからのオファーと、そしてもう一つ、首脳陣の顔ぶれだった。

「ハンセン、フォスターという世界トップのコーチの下でやってみたかった」とグレイ。「コーチングやラグビーのスタイルがスコットランドとは全く違う。私自身、新しい考え方やスキルセット、練習を学ぶことを楽しんでいます」

 スコットランド出身の代表選手で日本でプレーするのは現浦安HCのグレイグ・レイドロー氏に次いで2人目。日本のラグビー事情に関しては、かねてから聞いていた。

「彼自身、日本で充実した生活をしていること、そして“リーグワンはタフなリーグで見くびってはいけない”と聞いていました。プレーの速さは知っていましたが、フィジカルの強さは期待していた以上のものがありました」

 試合だけでなく、日々のトレーニングでのチームメートのスキルや能力の高さも驚いたという。

 12月には家族も来日。一家で新年を迎えた。

「私の国では新年のパーティーは荒天中止も多いのですが、この時期でこんなにいい天気なんて(笑)」

 長年、北半球のシックスネーションズで戦ってきたパワーハウスは、これから続く長丁場に心強い存在だ。

 会見には、古巣相手に3番で先発する須藤元樹も出席した。東京SG在籍当時の若手が主力となり、フロントローに名を連ねている。「フィールドプレーはもちろん、スクラムも強い選手が揃ってる。やりがいはある」と先輩として腕をぶす。

 ヴェルブリッツは前節の三重H戦では終盤に逆転負け。開幕連敗を喫した。

「みんな熱くなりすぎていた。今週は冷静に物事を見る練習を積んできたので、それを出せれば」

 対する東京SGも同じ状態。ともに苦しい中での対戦となる。大事なのは「一喜一憂しないこと」と須藤。

「80分(終えて)、スコアボードで上回れば。一つずつに集中して、ミスが出たら切り替えていく」

 場数を重ねたベテランの活躍で上昇気流に乗りたい。

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