【マッチレポート】三重H戦 歴史が交錯したミライマッチ最終戦

ミライマッチ三重H戦レポート
 
歴史が交錯したミライマッチ最終戦
 
 
 4月28日、ミライマッチの今季最終戦がトヨタSCで三重ホンダヒート(三重H)との間で行われた。
 大型連休2日目、グラウンドの周囲は新緑に包まれ、初夏の日差しが降り注いだ。今季の退団選手(近日発表)の送別試合も兼ねており、選手の家族や同僚が多数応援に。試合後にはセレモニーも行われた。
 三重Hとのミライマッチはこれまで1勝1敗(2月18日=●33-35、3月22日=〇19-12)。この日が3度目の対戦となった。
 序盤からFWで受けに回る苦しい立ち上がり。先制トライはFB中野剛通が奪ったが、その後2トライを奪われ、7-12でハーフタイム。後半にもトライを追加され19-36とリードを広げられたが、終了寸前にHO古川満、LOヒンガノ・ロロヘア(練習生)の連続トライで追い上げ、40-41まで差を詰めた。
 この日のメンバーはチームの過去と将来が交錯した。長年、チームに貢献し、今季限りで離れる選手もいれば、前半、3列を組んだのは三木晧正(京産大)、奥井章仁(帝京大)、村田陣吾(早大)のルーキー。ミライマッチに3人揃って先発したのは初めてだ。PR川﨑太雅もリザーブに名を連ね、後半から出場した。
 嬉しい復帰組もいた。リーグワン初先発となった1月6日の第4節・埼玉WK戦で右ひざを痛めたPR百地龍之介はリハビリを終え、後半20分からの出場だった。
「久しぶりに試合したので、しんどかったです。無理に見せ場を作ろうとせず、目の前のプレーを1個1個やろうと」。まずはホッとした笑顔を見せた。出場後すぐにスクラムを組む機会があったが、アーリーエンゲージの反則。「押してやろうと思ったんですけど、出鼻をくじかれました(笑)」
 まずは第一関門をクリア。来シーズン目指して、さらに鍛えていく。
 今季、ミライマッチのキャプテンを務め、ほぼフル出場したSH梁正秋。
「今日は引退試合という意味合いもあったので、最後まで楽しもうと。勝てればよかったんですが、最後までやりきれた」と振り返った。
 周囲にはっきりモノが言えるのが強みの梁。前日、劇的な逆転勝ちを収めた横浜E戦も「厳しい見方になりますが、もっと早い時期にああいう勝ち方ができていたら、今の位置にはいなかったし、相手は主力がいなかった」と冷静に把握。その指摘はチームにとって欠かせないものだ。 5月5日、最終節のBR東京戦に向け、ミライマッチの仕事はまだ続く。
 
前日の横浜E戦でリザーブだったSOティアーン・ファルコンも先発で出場

 1月6日以来の試合となったPR百地龍之介

後半38分、HO古川満のトライ、SO北村のコンバージョンで8点差に
 

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