【コラム】第11節 静岡ブルーレヴズ戦

第11節 静岡BR戦
 
成熟の押しと、伸び盛りのラン。
PR三浦昌悟&WTB和田悠一郎
 
 3月23日にリーグワン第11節、静岡ブルーレヴズとの対戦を控え、21日にPR三浦昌悟とWTB和田悠一郎が試合前会見に臨んだ。
6年目の三浦が席に着くと、前節・東京SG戦の終了寸前、再逆転トライを許したスクラムに質問が飛んだ(後半18分に退いていたが、清水岳のイエローカードにより、44分に再出場)。
「どんな状況でも押されちゃいけない場面。安定させるのが僕の責任だった。大きな学びがあった」と振り返った。
 次節対戦する静岡BRも、スクラムにはこだわりのあるチーム。これまで幾度となく、押しつ押されつの戦いを繰り広げてきた。
「相手がやりたいスクラムは、分かっている。そこで相手を一歩前に出させない。ヒットのコールの後、出させたら取り返しつかなくなる。前段階でいい準備をしないと」
 2月の日本代表候補合宿にも参加、エディー・ジョーンズHCからボールキャリー、タックルと、自身の強みをもっと意識するようアドバイスを受けた。「それまでフォーカスが曖昧だった」と、より目指す姿が明確になった。現在28歳、経験と体力のバランスがとれた成熟期を迎えている。
 10試合終了時点でチームは5勝5敗と、まだ連勝がない。目指すラグビースタイルは確立されているが、「80分通じてクオリティを保てない」と課題を挙げた。
 日々の癒しは、夫人の存在。ホストゲームはスタンドで観戦、「落ち込んで帰っても、普通に迎えてくれる。言いたいことは顔に書いてあるけれど、僕が言うまで聞いてこない。いい距離感」と表情がほころんだ。 

 BKからは伸び盛りの2年目の和田が出席した。第7節三重H戦の交代出場でリーグワンデビュー。第9節S東京ベイ、第10節東京SG戦と2戦続けて先発。東京SG戦では前半、キックチャージから先制トライのきっかけを作った。ボールを持ったら自陣からも一気に抜き切る気の強さとスピードが持ち味だ。
 昨夏、FL小池隆成と共にNZダニーデンのクラブチーム「グリーンアイランド」でプレー。終盤に腰を痛め、州代表へのチャレンジはかなわなかったが、大きく自信をつけて帰国した。
「それまでは対面が外国人だとか、FWに外国人選手が何人とか気にしてたけど、あっちいったら、そんなこと言ってられない(笑)。接点の強さを経験できたことがタックルにも生きてる」
 同期もリーグワンで活躍している。
埼玉WKの長田智希とは東海大仰星高校時代、CTBを組んだ仲。リーグワンでは二人ともWTBにポジションを変えた。ライバルの活躍は注視している。
「ランコースや接点の強さだったり、すごいなと思うし、同じポジションとして負けたくない。しっかり自分も成長して、長田と戦える強さを積み上げていきたい」
 リーグデビューを果たし、次は初トライ。「まずはチームが勝つことですが、そこを一番に考えて、トライを取りたい」
 トライを決めてチームを勝たせて、
同期対決のステップへと進みたい。
 
 
(写真説明)
今季は第4節の埼玉WK戦以外、全て先発しているPR三浦昌悟

 
 
ミライマッチで実力をアピールして先発を勝ち取ったWTB和田悠一郎

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