トヨタヴェルブリッツは3月28日に大分・クラサスドーム大分(旧レゾナックドーム)で横浜キヤノンイーグルス(横浜E)と対戦するメンバー23名を発表した。
帝京大から加入したアーリーエントリーのSO小村真也が初のスタメンで10番を背負う。地元大分・由布高校出身のPR木津悠輔は開幕戦以来の先発復帰。前節にリザーブで復帰したアイザイア・マプスアはNO8で先発。ゲームキャプテンのHO彦坂圭克もスターターに戻った。
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スティーブ・ハンセンHC/D.O.Rは小村のプレーについて、最初にハンドリングのスキルを評価。「素早いハンドリングでボールを受けてから繋ぐまでの動作が速く、パスの精度も高い。必要以上に深く立たず、前でプレーできる点も魅力。さらにスピード、ステップ、キックのスキルも持っている」とオールラウンドに高い評価を見せた。
本人は「これまで通り緊張もなく、今までやってきたことを出せればいいかな」と淡々。対面は日本人司令塔のトップ・田村優だ。「横浜Eとは大学のとき、よく試合形式の練習をしました。田村さんは視野が広くてスキルも高く、本当にうまい選手だなと。その方と対戦できるのは楽しみです」と胸躍らせる。「自分は新人なので、チームに勢いを出したい」。不動の王様に次代を背負うプリンスが挑む。
アイザイア・マプスアは第9節・神戸S戦の試合前に肩を痛め離脱。前節でのリザーブから、満を持しての先発だ。
「前節から、アタックでのポジショニングを見直しました」とマプスア。「相手は速いラインスピードくるので、アタック時に落ち着いて対応することが重要」。そのためには小村のコントロールが重要になってくる。
相手のゲームキャプテンは昨季までのチームメートのFL古川聖人。「彼が横浜で活躍しているのは嬉しい。ヴェルブリッツにいたときも素晴らしいリーダーでしたし、日曜日の試合で対戦するのが楽しみです」。古川の「師匠」マイケル・フーパーとの対決も見どころだ。
開幕戦で負傷して以降、先発から遠ざかっていた木津悠輔は、復帰戦が初めての地元での試合となった。
「コンデイションが整った彼は非常に優れた選手。故郷での試合だけにモチベーションも高いでしょう」とハンセン氏も期待する。
復帰組の一方、「ヴェルブリッツの鉄人」も健在だ。PR三浦昌悟。現在リーグワンキャップ66。4季目のリーグワンで、初年度から全試合メンバー入りと出場を続けている。「運が強いのかな(笑)。メディカルやSCの方と身体の相談が密にできているのでケガに繋がらないのかも」。公式戦皆勤ということで、ミライマッチの出場なしも異色だ。昨年12月に長女が誕生、「シーズン中は睡眠が大事、と部屋を別にしてくれて。家庭でのサポートがあるおかげです」と、夫人へ感謝の言葉を口にした。
シーズン中盤でケガ人が相次いだヴェルブリッツだが、徐々に復帰へ目途が立ってきた。
「三木皓正は復帰間近、姫野和樹はすでにランニングを開始し、スピードトレーニングを繰り返している段階です。今は筋力を戻すことにフォーカスしていますが、順調に進めば4月末までには(ウィリアム)トゥポウも復帰できるでしょう。秋山大地も数週間以内、奥井章仁も4月には戻れるでしょう」(ハンセン氏)。終盤の反攻への準備は整いつつある。
「無事是名馬」を地で行くPR三浦昌悟
「NO8はフィジカルと強いディフェンスがカギ」とアイザイア・マプスア
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