ディフェンスとフィジカルで昨年度王者に挑む。
バイウイーク明けの3月13日、2日後の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)戦を控えた記者会見が行われ、イアン・フォスターCo.コーチ、シオサイア・フィフィタ&ニコラス・マクカランのCTBコンビが出席した。
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2022年度に花園近鉄ライナーズから移籍したフィフィタが、早くもヴェルブリッツ50キャップの節目を迎える。昨シーズンはFL姫野和樹キャプテンと2人、全16試合に先発。交代なしでフルタイム出続けたのはフィフィタ一人だ。プレータイムは80分×16試合の1280分。「去年、全部出たことが自信になりました」と振り返る。
今季も10試合を終え先発7、リザーブ3試合で全試合出場。CTBで6試合、WTBで4試合と、試合ごとにポジションを変えている。
「フォジー(フォスター共同コーチ)から“色々なところで使いたいから準備しておいてくれ”と言われました。いつでも、やらせてくださいという感じ」。無事是名馬。今やBKで欠かせぬ存在だ。
対するBL東京は昨年度のリーグワン王者。「レベルの高いチーム。今週、僕たちはディフェンスにフォーカスしてきました」とフィフィタ。相手の先発にはPR小鍛治悠太、FB松永拓朗と天理大時代、大学選手権を初制覇した同期の名前がある。中でも松永はゲインメーター&ラインブレイクでリーグワン2位につけるなど、現在絶好調だ。「2人が活躍しているのはすごくうれしい。松永は大学の時からすごい選手でした。しっかり止めます」。松永に加えてWTBジョネ・ナイカブラ、CTBセタ・タマニバルら好ランナー揃いのBKをどれだけ止めきれるかが勝負のカギとなる。
フィフィタとCTBでコンビを組むニコラス・マクカランは、バイウイークはメルボルンのビーチで過ごした。「いいリフレッシュが出来ました」。古巣との対決となるが、「確立されたスタイルを持っているチーム。こちらはタックルすること、フィジカルにプレーして相手のキープレーヤーを抑えないと」。前節の浦安DR戦、マクカランは出場しなかったが、28-0とリードした後、3トライを連取されるなど、ディフェンスに課題が残った。フォスター氏は「イエローカードを受けた際に、ディフェンスが乱れてしまう場面がありました。一人少ない状況でも冷静に対処することを学んでいます」。
BL東京ではFLシャノン・フリゼル、SOリッチー・モウンガと、オールブラックスHC時代、共に戦った選手が先発する。
「彼らを心底リスペクトしています。特別な才能を持つ選手ですが、2人にフォーカスしすぎず、全体を意識しなければ」(フォスター氏)。
フリゼル、リーチ マイケルとビッグネームの並ぶ第3列に挑むのは、初先発となる青木恵斗、カムバックしたマイケル・フーパー、NO8奥井章仁のヤング&オールドバックロー。アーリーエントリーの青木は前節の浦安DR戦では背番号19をつけ、後半21分にヴェルブリッツデビュー。今節は6番と一桁を背負う。
「彼には笑顔でプレーしてほしい」とフォスター氏。
「考えすぎるのではなく、強いキャリーをし、素早く動き、しっかりとタックルする。信頼しているからこそ、送り出すのです」と、全幅の信頼を寄せる。
リーグワンではBL東京からまだ勝ち星は挙げていないが、トップリーグ時代は互いに一歩も引かぬフィジカルバトルを繰り広げた。年に一度の雷神祭、多くのファンが観戦に訪れる豊田スタジアムで激闘の再現といきたい。
「アタックは遂行できている。ディフェンスのミスを修正できれば」とCTBニコラス・マクカラン
今季もこれまで全試合に出場しているCTBシオサイア・フィフィタ
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