第8節プレビュー
前節から先発8人交代。
SO松田が初のゲームキャプテン
2月15日に岐阜・長良川競技場で、NTTジャパンラグビー リーグワン第8節・静岡ブルーレヴズと対戦するトヨタヴェルブリッツのメンバーが発表された。
5連戦の3試合目、かつ中6日のショートウイーク。先発は前節からFW 5人、BK3人が入れ替わった。
「理由の大半はケガ。腕が2人、ACL、アキレス腱で4人が交代しました。彦坂に関しても痛みを訴えたので、(リザーブに)交代しました」(スティーブ・ハンセンDOR/HC)
第1列はこれまで後半からの出場だった百地龍之介、加藤竜聖、淺岡俊亮の3人が今季初先発。SHは梁正秋が公式戦で初めて9番をつける。FBマット・マッガーンも移籍後、初の先発だ。
「ケガが多い現状ですが、彼らはここでプレーできる実力があるから先発する。代わりを務めるのではなく、彼ら自身のキャラクターを発揮してほしい」とハンセン氏。
前節の相模原DB戦は、前半の失点が響いて敗れたが、ハンセン氏は「フィニッシュは良かったので、ポジティブに捉えています。前半40分の課題に関しては、いい修正ができた」と自信を見せた。
ゲームキャプテンを務めるのは、SO松田力也。フィールドでは全権を掌握する司令塔だが、意外なことにゲームキャプテンを務めるのは高校以来。
「これまで、いいキャプテンに恵まれてきたので(笑)。役職にとらわれると自分らしさがなくなるので、普段と変わらずプレーしたい」
心強い存在となるのはFBで先発するマット・マッガーンだ。日本でプレーして8シーズン目。日本語での指示も理解し、フィールドを広く見られる選手だ。マッガーン自身、「コミュニケーションでチームを助けたい。特に松田力也。もう一つの眼となりたい」と、ゲームキャプテンを後方から支援する。松田も「ガンディ(マッガーン)は外から明確で大きな声でコールをくれるので、やりやすい。彼のコールを信じてプレーし続ける」と、信頼を置く。
7節を終えて1勝1分け5敗。チームは浮上のきっかけを模索している。帝京大、埼玉WKと常勝チームで過ごしてきた松田にとって、この状況は初めての経験だ。
「いましんどい状況ですけど、自分が出来ることをやり続けるしかない。一瞬一瞬を大事にして淡々とプレーし続けて、最後笑えるようにやるだけ」
静岡BRは、リーグワンの中でもスクラムにこだわるチームでもある。そこにこれまでのフレッシュ・レッグス(後半出場する選手)の第1列が先発する。3人にとっても、これまで溜めてきた思いを解き放つ格好の舞台となる。
「(前の試合は)しんどい時のコミュニケーションでいい学びになった」とSO松田力也
FBで先発するマット・マッガーン。初登場は第3節の東京SG戦
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