第7節プレビュー 「相手以上のフィジカルで臨まなくては」(フォスターCoコーチ)

 トヨタヴェルブリッツは2月9日に開催されるNTTジャパンラグビー リーグワン第7節・三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)戦のメンバーを発表。SHアーロン・スミスが先発に復帰、NO8にはウィリアム・トゥポウが入る。試合前会見にはイアン・フォスターCoコーチ、LOジョシュ・ディクソン、WTB髙橋汰地が出席した。

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 髙橋は現在6トライでトライランキング2位。昨季のトライ王マロ・ツイタマ(静岡BR)が3トライ差で首位を走る。

「なんとか追いつこうと、一応気にしています」

 はっきりとトライ王獲得を口にした。重要な局面でトライをとれる嗅覚は変わらないが、チームとしての今季の変化を「練習中でも、イアン(フォスター)が“こういう場合はここを攻める”という明確な答えを持っている。言われたことをやればいいという信頼関係がある」と言う。

 2019年に加入、初年度から活躍したトライゲッターも当時よりもリーグワンのディフェンスが向上したと感じる。

「抜けそうと思っても、すぐにカバーディフェンスが来たり、全員のワークレートが上がって穴をみつけるのが難しくなってる」

 より厳しい状況の中、「空いたスペースに走り込んだり、内側の選手にしっかりボールを要求して、自分がトライしてチームを勝たせる」

 今季、チームとしてフェイズを重ねてのトライが増えたが「FWが真ん中で身体を張って走ってくれたおかげで、外でBKがトライできる。FWには感謝してます」

 前8人への感謝を忘れないのも年輪を重ねた証だ。

 FWは昨季からラインアウトの獲得率や相手ボールのスチールも上がったが、「リッチー・グレイの加入が大きい」とはLOジョシュ・ディクソン。スコットランド代表キャップ79のレジェンドはこれまで4試合に先発。ジョシュは2試合先発し、それ以外は後半からの出場。常にどちらかがフィールドにいる状況が、空中戦安定のベースとなっている。事前に相手の分析をするのもLOとしての大事な仕事だ。

「もう10年ほどプレーしているので、ラインアウトを研究するのも楽しみの一つ。ある意味、“試合の中のもう一つのゲーム”のようなものですね」

 フロントローにスクラムの深い森があり、LOにはラインアウトという難解な方程式がある。それを解くのもジョシュのミッションだ。

第6節終了時点で、チームは1勝1分け4敗の8位。思った結果は出ていないが、フォスターCoコーチは大切なのは「信念」だという。

「ゲームにはいい内容が多くありますが、まだそれを80分間続けられていません。それは私たちがしっかり受け止めるべき課題です」

 相模原DBの印象を聞かれると、表情が引き締まり、「タフ」と一言。

「相手はフィジカルさを前面に出すスタイル。私たちはそれ以上のフィジカルで挑まなければなりません」

 NZ出身のグレン・ディレーニーHCの下、力をつけている相模原DB。フォスターCoコーチとは旧知の仲だ。

「彼とはイングランド、NZで一緒に時間を過ごしました。人間性、コーチとしての能力に大きな敬意を抱いています。だからこそ、この試合は私にとってさらに特別なものになります」

 9日はSH岩村昻太キャプテンはじめFL吉田杏、CTBチャーリー・ローレンスらヴェルブリッツでプレーした仲間もそろって先発する。選手にとっても、さらに特別な一戦となる。

極寒の練習だったが「ダニーデン出身なので、寒いのは慣れてます」とジョシュ・ディクソン

「役割がより明確になってきた」とWTB髙橋汰地

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