奥井章仁がNO8でデビュー
1月19日、NTTジャパンラグビーリーグワン第5節で、埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)と対戦するトヨタヴェルブリッツ。会場が北九州市(ミクスタ)ということもあり、試合3日前に福岡入り。現地で調整を行った。
前節のBR東京戦の後半に退場したNO8姫野和樹キャプテンに代わり、ルーキー奥井章仁が8番で先発。ヴェルブリッツデビューを飾る。
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試合前会見にはLO秋山大地、FLアイザイア・マプスア、SH茂野海人、FBティアーン・ファルコン、イアン・フォスター共同コーチが出席した。
秋山は昨秋、日本代表欧州遠征に参加。2022年6月のウルグアイ戦以来のテストマッチとなるイングランド戦に出場、日本代表の掲げる超速ラグビーに取り組んだ。「プレーを速くするのはもちろん、思考を速くすることに取り組めた。今まで予測して動くということがあまりできていなかったので、動きが速くなったと感じています」
今季も全試合先発。肉弾戦で持ち前の激しさを見せており、新たな武器が加わった。イアン・フォスター共同コーチが就任してからの変化を「アタックが明確で、自分の次の役割も明確になった」と言う。「速く動くことでボールをもらう機会が増えたのかなと」
ジャパンで学んだ速さが、リーグワンでも相乗効果を発揮している。
対戦する埼玉WKは4節を終えて首位。攻守とも安定した強さを誇る。秋山と同じく代表戦から好調のFLアイザイア・マプスアも「尊敬に値するチーム。代表クラスも多く、ディフェンスも固い」とリスペクト。
「だが臆することなく、自分たちの強さを出していきたい」と抱負を口にした。
FBティアーン・ファルコンは「相手はキックを多用してくる。空中戦、いつボールを蹴り返すかの見極めが大事」と警戒するが、キックの蹴りあいは、ファルコンの強みでもある。前節のBR東京戦では後半、松田に代わって出場したマット・マッガーンと息のあった10番&15番のコンビを見せた。
「ガンディ(マッガーン)はエナジーある選手。一緒にプレーしていて楽しい。周りへの声がけがチームにいい影響を与えている」
今季。BR東京から移籍したマッガーンは、2017年からトップリーグでプレーしており(当時はヤマハ発動機ジュビロ)、指示も日本語でできる。SH茂野も「練習も試合もコミュニケーションをとってくれるので、周りも自信を持ってプレーできる」と信頼を置く。10番のスターターは松田力也。おそらく後半に投入される茂野、マッガーンのコンビも勝敗の行方を左右しそうだ。
イアン・フォスター共同コーチは第4節までの課題をブレイクダウンと指摘。「良くはなってきているが、80分通じて我々の求めているレベルには、まだ」と言う。
対する埼玉WKは、リザーブにFWが6人とFW戦重視の編成。ヴェルブリッツにとって初のホストゲーム開催となるミクスタ、「ブレイクダウン・バトル」の行方に注目だ。
写真説明
① 「先手でしっかり強みを出していきたい」とLO秋山大地
② 3列に定着したアイザイア・マプスア
③ 松田力也とはジャパン時代からコンビを組むSH茂野海人
④ FBファルコンのロングキックは欠かせない武器
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