第2節レビュー HO彦坂圭克、100キャップ達成へ

12月28日、岐阜・長良川競技場で三重ホンダヒート(三重H)とのホスト開幕戦を迎えるヴェルブリッツ。今季BL東京から移籍した日本代表CTBニコラス・マクカランが初キャップ。シオサイア・フィフィタと日本代表CTBコンビを組む。日本代表FLアイザイア・マプスアも先発入り、リザーブには2季ぶりにNO8フェツアニ ラウタイミも名を連ねた。そしてHO彦坂圭克にとって、記念すべき試合となる。


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「めちゃくちゃ嬉しいです!」

 開幕戦で99試合目の出場を果たし、2日後に100試合出場を控えた彦坂圭克。試合前会見でも笑顔がこぼれた。

昨季は終盤にコンディションを崩し、98試合出場でストップ。大台は今季に持ち越しとなっていた。

「去年は行く気満々だったので(笑)、今年はケガしないように丁寧に生活してきました。トヨタで100キャップをとられた方は少ない。その一員になれるのはすごくうれしい」

2013 年に筑波大から双子の兄・WTB匡克さんと共にヴェルブリッツに加入。匡克さんは昨シーズンで引退、100キャップは12シーズンかけた成し遂げた偉大な記録だ。長良川競技場には家族はもちろん兄や一緒にプレーしたOBたちも駆けつけるが「それよりチームがいい結果を迎えられるように。100キャップよりも勝って喜びたい」。まずチームファーストだ。

 対する三重H。開幕戦で終了寸前にBR東京に23-21で逆転勝ちし、上り調子にある。NO8姫野和樹キャプテンも「ゴール前ディフェンスの粘り強さは素晴らしいし、タイトな試合を勝ち切れる精神的な成長を感じました。タフなゲームになる」と気を引き締める。

 厳しい戦いが予想される中、開幕戦に続いて7番を背負うのはルーキー三木晧正。S東京ベイ戦でも80分間、タックルを繰り出し続けた。相手を倒すや、すぐに立ち上がり次のプレーへ。80分間、新人離れしたワークレートを見せた。

「自分としてはタックルとジャッカルが選ばれた理由だと思っているので、それを遂行し続けられたのは良かった」と淡々。

「ただドミネートタックルは出来なかったので、次はそこを意識しながら、仕事を全うする」

 姫野キャプテンも、同ポジションの後輩を見守ってきた。

「彼は大学時代、頭からタックルに行くタイプでしたが、トヨタに来てフォームを意識して、それを体現してちゃんとタックルしてくれた。それが調子の良さに繋がってる。毎日練習していたことが垣間見られて、先輩として嬉しかった」

 大学までは激しいタックルを見せる半面、自身のリスクもあった。そこは本人も意識していた。

「去年は脳震盪で終わって悔しい思いをしたので、そこから古川聖人さん(現横浜E)に指導を受けて。聖人さんはいなくなったんですけど、フーパー(前豪州代表FL)の練習をかみ砕きながら、僕と奥井(章仁)でプレシーズンを積みあげてきた」

 古川が在籍時、師と仰いだマイケル・フーパーの練習が引き継がれ、若手を磨き上げる教科書となっている。

 100キャップと2キャップ目。多様な選手が織り成すラグビーで、ホスト開幕戦の勝利を収めたい。

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