ロッカールームに溢れる才能。
リーグワン初制覇へ意欲
12月6日、2024-25シーズン開幕前記者会見がトヨタスポーツセンターで開かれ、多くのメディアが出席した。この日、会見に臨んだのはスティーブ・ハンセンHC/D.O.R、イアン・フォスターCo.コーチ、FLウィリアム・トゥポウ、WTB髙橋汰地の4人。
2019年にD.O.Rに就任、2021年から実質的なチームの指揮を執り始めたハンセン氏。今季から、オールブラックス時代にコンビを組み、ワールドカップ優勝を遂げたフォスター氏が加わった。
髙橋は今季の変化を「よりディテールが深まり、分からないことがあっても明確な答えが返ってきて、迷いなく仕事に全うできる」ときっぱり。トゥポウも「松田力也が加わったことで、アタックゲームの力になる。FWパックもアタックマインドを強く持っている」とチームの進化に自信を見せた。
日本代表、埼玉WKで司令塔として君臨してきた松田の加入は、今シーズンの最大の見どころ。WTBである髙橋も「力也さんはキックパスの精度が高くスピードも速い。チームのアタックにオプションを持たせてくれる」と期待を寄せる。リーグワン優勝はもちろん、個人的目標である初のトライ王獲得にも追い風だ。
チームとしての目標を聞かれると、2人とも「リーグワン優勝」。プレシーズンに確かな手ごたえを得ていることを感じさせた。
続いて、ハンセン氏とフォスター氏が会見に登場。オールブラックスの指導以来のコンビを組む2人の采配に注目が集まるが、ハンセン氏は「互いの関係性は陰と陽。特に明確な役割分担はなく、得意不得意に応じて分けている。ゲームに対する考え方は一致して、エゴはない」とフォスター氏への信頼を見せた。会見でトゥポウと髙橋が優勝を目指すと発言したことについて「選手の口から、その言葉が出るのはいいこと。リーグワンは全てにおいて世界トップのタフなリーグだが、チームに才能は揃っている。我々は優勝を目指す」と同様のコメント。トゥポウは「これまでいた選手、新しく加わった選手含めて、ロッカールームには才能が溢れている。彼らのパッションがさらに推進力となっている」と、層の厚さと一体感にも自信を見せる。
チームは12月7日、静岡ブルーレヴズと最後のプレシーズンマッチを戦い、12月22日に秩父宮ラグビー場で行われるクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの開幕戦に挑む。
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