【コラム】サウスランド留学日記[2]

サウスランド留学日記[2]
 
NPC開幕まで残り1週間! 
LO山川、FL奥井、WTB大籔はワイダースコッド入り
 
サウスランドに留学しているLO山川一瑳、FL奥井章仁、WTB大籔洸太。先日、地区のクラブ大会が終了し、3人ともサウスランド州代表(愛称スタッグス)のワイダースコッドに名を連ねた。サウスランドはNZの国内選手権(NPC)1部に所属。昨年、同地に留学していたSH田村魁世がワイダースコッドから正式代表入りしたように、3人ともNPCへの出場は可能だ。
 スコッドが発表されたのは7月15日。山川と奥井が所属していたインバーカーギルブルーズで、スポンサーを招待したイベントでお披露目された。大籔の所属していたパイレーツオールドボーイズは地区の大会で準優勝したが、ブルーズは決勝トーナメント前に敗退したため、山川と奥井は州代表の練習が始まるまでの間、大籔のチームに参加して、コンタクトなどの練習を積んでいた。
 現在は練習が週4日、1日が試合。2部練習の日も多く「完全にトヨタのシーズンと同じルーティンです」(大籔)。7月26日にはオタゴと初のプレシーズンマッチを戦い、奥井は前半の出場、山川、大籔は後半10分から出場した。
奥井も当初はリザーブだったが、先発選手が負傷して、急きょ先発に。「クラブラグビーより強度も高いし、相手はスーパーラグビーの選手が 何人もいた。強かったけど、楽しかったです」(奥井)
NPCの1部チームにはオールブラックスも籍を置き、調整などで試合に出るケースも。サウスランドにはイーサン・デグルート、セブ・リースが所属。さらにバックローにはハイランダーズ、BKにはパシフィック・モアナの選手。アメリカ、ヨーロッパからも選手が加わり、ポジション争いはし烈。3人ともオフはリカバリー優先のため、世界最南端にあるスタバ訪問もお預けだ。
「クラブでプレーしていた時期は余裕もありましたが、今はオフは家でゆっくり。出かけるのも近場のカフェくらい」(山川)
 文字通りラグビー漬けの日々で、経験値を高めている。共通して体感するのは、スピードと低さの重要性だ。
「コンタクトは日本人のようにうまくステップを使うのでなく、自分の力そのもので当たってくる。僕はあまり大きくないので、運動量やスピードで勝りたい。後はラインスピードや、ジャッカルに絡むスピード。相手は低さにも慣れていないので、その強みを発揮できたら」(奥井)
「全体的に身長が高くて、コンタクト強度も激しい。自分も身長ある方だと思ってたんですが、ボールキャリーも、低くならないとゲインできないし、当たり負けする。日本とNZの違いを感じます」(山川)
「外国人はディフェンスでしっかり弱いところに入らないと、簡単には止まらない。章仁も言うようにスピードを活かして低くなること。あと、こっちの選手は普段はおとなしくても、試合は激しい。僕も見習って、フィールドに入ったら闘争心を出していきたい」(大籔)
NPCは8月第2週から始まり、サウスランドは8月10日にオタゴをホームで迎え撃つ。オタゴとは距離の近さもあり、頻繁に練習試合を行う間柄。手の内を知り尽くした激しい戦いになる。残り1週間、全力をチームに注ぎ込む。
POB:ベンさんの自宅での食事会
スタッグス監督:マットさん宅にて

VERBLITZ BLOG

試合に向けての意気込みだけでなく、身近なプライベートのことなど、選手目線の記事を掲載します。ヴェルブリッツのディープな情報チェック。

0コメント

  • 1000 / 1000