第16節 BR東京戦
全員でストロング・フィニッシュを。
5月3日、燦燦と陽光が降り注ぐ中、第16節・ブラックラムズ東京戦に向けた練習が行われた。試合前日は出場メンバーでのキャプテンズ・ランのため、今シーズンの全体練習はこの日が最後。練習の締めくくりにはグラウンドで選手・スタッフによる記念撮影が行われた。
試合前会見には姫野和樹キャプテンと、トライ王を狙う髙橋汰地が出席した。
前節・横浜Eでは劇的な逆転勝ちを収めた。姫野キャプテンは「ああいう形で勝てたのは自信になったが、次を落としたら、チームとして成長はない。ストロング・フィニッシュでいく」と力強く宣言した。
2トライ差でトライ王を狙う髙橋に対しても「チームに波があった中で、彼は一貫性を持ってプレーしてきた。トライをとれる状況を皆で作る」。髙橋の初タイトルへの挑戦が、チームのさらなるモチベーションとなっている。
5日のBR東京戦で、チームは今季の活動を終了。引退・移籍選手も出るが「(別れは)必ずある。別れがあって出会いがある。彼らがやってくれたことはレガシーとして残る。寂しい思いはあるが、次に進むことが重要」とチームの未来に目を向けた。
横浜E戦で逆転トライを決めた殊勲の髙橋。周囲の反響は「思ったよりなかったです。ちょこちょこLINE来たかな、くらい(笑)」
昨季は16試合先発で10トライ、今季は第3節からの出場で13試合で13トライと、ペースが上がっている。充実の理由を尋ねられ「毎試合毎試合、ラグビーが上手くなる、少しでもいい判断ができるように意識している。そのへんがうまくいってるのかなあと」
第9節からはFBでプレーしているが、「WTBと違って状況判断を考えながらのプレー。ボールタッチが増えて楽しい」。最後尾になったことで、判断能力がより活きているようだ。
トライ王に向けて仲間も協力体制。「竜聖(加藤=HO)が“モール入りに来いよ”と言ってくれたんですけど、ボールを置くのが難しそうなので迷ってます(笑)」
もちろん本人は「自分だけで取れたのではなく、チームで取ったトライ」と、チームファーストが前提だ。
BR東京戦は、ボーデン・バレットのラストゲームともなる。
「最後まですごさを身近に感じながら楽しんでプレーしたい」と高橋。
今季初の秩父宮でのゲーム。白星と、髙橋のトライ王で、笑顔でバレットを送り出したい。
前節の歓喜の瞬間。バレットは「私のキックよりタイチのキャッチのほうがハイレベル」と称えた
今季、ほぼ満員だったホームのパロマ瑞穂。「ずっと集客していくことが大事。そのためにはもっと魅力的なプレーをするのが仕事」と姫野キャプテン
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