【コラム】10節 vs 東京サントリーサンゴリアス戦

東京サントリーサンゴリアス戦
 
注目はスクラムと9番対決。
 
 地元・豊田スタジアムでの「雷神祭」東京サントリーサンゴリアス戦を2日後に控えた3月14日、PR須藤元樹とSHアーロン・スミスが会見を行った。
欠場するピーターステフ・デュトイに代わり、NO8に姫野和樹キャプテンが入り、FLでアイザイア・マプスアが先発する。前節のS東京ベイ戦で負傷したSH福田健太に代わって、茂野海人が今季初のメンバー入りした。
 東京Sは7勝2敗で現在3位。スミスは「ストラクチャーがしっかりし、長い間強さを誇るトップチーム。爆発的に動ける選手を有している」と分析する。相手の先発SHはW杯日本代表の流大。「日本での契約が決まったときから楽しみにしていたマッチアップ。人間的にも素晴らしい」と敬意を表しつつも「負けず嫌いのSH同士の対戦。どちらがうまくチームを動かすことができるか」と挑戦状を送った。「少し日本語を使って、気をそらそうと思ってます(笑)」
 まずはFWとBKの潤滑油となる9番対決に注目だ。

 PR須藤元樹は、古巣との対戦。
「相手どうこうより、目の前の試合に勝つことにフォーカスしたい。一つの相手としてしっかりリスペクトして倒す」。前所属チームだが「特別な感情はそこまでない」と、平常心で臨む。
 須藤は1月14日の花園L戦で負傷。3月3日、神戸S戦とのミライマッチで復帰した。公式戦に戻ったのは前節S東京ベイ戦からだが、「もっと出来ると思った。まだ6割」と最大出力を土曜日に合わせる。
「僕が起用される理由は、セットピース。まずそこでしっかり見せたい」。
試合ではファーストスクラムにも注目したい。
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 前節のS東京ベイ戦後、スミスが歌を口ずさみながら、箒でロッカールームを掃除している映像がチームのインスタで紹介され、大きな反響を呼んでいる。そのことを会見で聞かれた本人は「NZのカルチャーは日本と一緒。ロッカールームを来た時より、きれいにして戻す。少し散らかっていたので。それはリーダーに伝える前に自分自身でやるのが大事。その後、ハンセン(DOR)やトゥポウ、フィフィタも手伝ってくれて、みんな一緒にできた。歌は音程を外してなければいいのだけど(笑)」
 現在、スポーツセンターではU20日本代表が合宿中。この日の練習前も、質問に来たU20の選手たちにボーデン・バレットと二人でアドバイスを送っていた。
「私自身、ラグビーというゲームを愛しています。私が伝えられることは伝えたい。彼らの目は意欲に溢れていて、私も彼らから教えられることがたくさんあります」
 36歳のSHは学ぶことを止めない。

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