三重ホンダヒート戦PREVIEW
PR木津、LO秋山の中堅が復帰。
2年目のWTB和田、デビューなるか
3週間ぶりのゲームとなる2月17日の三重ホンダヒート戦、頼もしい中堅FWが帰ってくる。PR木津悠輔とLO秋山大地だ。
日本代表キャップを持つ2人、プレシーズンでコンディションを崩し、開幕時はともにリハビリ組だった。木津は1月6日の埼玉WK戦、秋山は2月9日の浦安DRとのミライマッチで戦列復帰。後半戦に間に合った。
秋山は昨季、全試合に先発しており、これだけ長く公式戦に出られないのは初めてのこと。不在の間、小池隆成、アイザイア・マプスアら若手が先発して活躍。
「出たいという気持ち、悔しい気持ちはいつもあった。その悔しさを試合で出せたら」と腕を撫す。
秋山がラグビーを始めるきっかけとなった5歳上の兄・陽路さんもヒートのリザーブに名を連ねた。リーグワンでは初となる兄弟対決も実現しそうだ。
昨季13試合に出場した木津。1月の試合復帰から公式戦まで時間がかかったのは、プロップ陣の競争が激しかったから。
「3番争いがすごくて、みんな自分が良さを出している状況。ラグビーの向き合い方を考えさせられた」
出られない時間は、改めて自分の強みを考え直す時だった。結論は
「シンプルさに欠けていた」。
「単純に身体を当てる、スクラムで前に出る。シンプルなことが出来ていると前に出られている。それを意識してできるようになった」
今季はクロスボーダーマッチの関係で2月はホンダとの1試合のみ。一転して3月からは10週間で9試合をこなすハードな日程が待っている。この時期にFWの主力2人が戻ってきたのは、心強い。
ホンダ戦にはHO加藤竜聖も今季初のリザーブ入り、WTB和田悠一郎は初めてメンバーに名を連ねた。
和田は同志社大から加入2年目、一瞬でトップギアに入る走りで1年目からミライマッチに出場。トライを量産していた。
「やっと。長かったです」
加入当初からアタックは文句なしだったが、バックスリーとの連携やタックルの成功率など、バランスのとれた選手になるために努力を続けた。
「タックルは上野さん(アシスタントコーチ)や先輩に教えてもらいながら練習しました」
昨年、NZに留学。オタゴ州代表との練習試合では高校時代、テレビで観ていた存在だったWTBワイサケ・ナホロ(現メジャーリーグラグビー)とトイメンで対戦。186㌢の大型ランナーを止められたのが自信につながった。
「まずは自分の強みであるランを出して、ディフェンスでも成長したところを見せたい」
普段はシャイだが、ボールを持つと、周りも驚く強気の走りを披露する。
リーグワンでの初対戦となる東海自動車ダービー、機動力と走りにご注目を。
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