【マッチレポート】4.7(Sat) vs 三重ホンダヒート

悪天候下、6トライでホンダ下す

4月7日、今季6試合目となるミライマッチがトヨタスポーツセンターで、三重ホンダヒート(三重H)と行われ、36-5で快勝した。
 ミライチームにとっては、2月17日のRH大阪戦以来、久々のゲーム。降りしきる雨に、ときおり吹きつける強い風と悪天候下だったが、全員が終始激しく前に出て、相手を圧倒した。
 先制トライは3分。FWが相手ゴール前でラインアウトモールを押し込んだが、パイルアップに。直後、相手キックをキャッチしたNO8フェツアニ ラウタイミが止めに来た相手を振り切ってゴール前へ。最後は右WTBの位置から逆サイドに回り込んだ和田悠一郎がボールをもらって、左中間に飛び込んだ。
 9分、チーム2本目のトライも和田が起点となる。SO丸山凜太朗のキックをキャッチ、相手にタックルに入られながらもパスをつなぎ、今度はNO8ラウタイミが飛び込んだ。
和田は30分にも相手陣10㍍手前でボールをもらうと、ぬかるんだグラウンドをものともせず加速、タックルを受けながら、自身2本目となるトライ。MOM級の活躍だった。
 昨秋、9月卒業で同志社大から加入、この4月で2年目を迎えた。ミライマッチでは出場するたびトライを記録。アピールを続けている。
「これまでは右サイドでボールを待ってるだけでいっぱいいっぱいだったんですけど、今はしっかり動いてボールをもらいに行けるようになってきた」。チームになじんだことで、持ち味も出せるようになってきた。
後半にはベテランWTB彦坂匡克も、5か月ぶりに復帰を果たした。彦坂は昨年11月19日、プレシーズンマッチの日野RD戦でインゴールのタータンに手をついた際、右手指を骨折。手術となり、リハビリを続けていた。新人の台頭とベテランの復帰で、WTBのポジション争いは一層激しくなりそうだ。
 この日、ミライチームのキャプテンを務めたFL古川聖人にとっては、リーグワン第8節GR東葛戦以来の実戦だった。
「最後にトライはとられましたけど、雨の中、楽しんでできた。比較的いい内容だったと思います」
 ミライマッチのゲームプランは、選手たち自身で立てる。この日は悪天候とあって、「しっかりキックを蹴ってスマートにラグビーをする。ボールが滑るので、持ち過ぎずにプレッシャーをかける」。まさにプラン通りの80分だった。
今季、姫野和樹と共同キャプテンを務める古川。中盤以降、スタンドから試合を観ることも増えた。
「僕自身、キャプテンという立場でありながら試合に出られないのは悔しい思いもありますけど、勝つメンバーを選んでいくのであれば仕方ないこと。ミライメンバーとして、相手のムーブをしっかりやって、メンバーのための練習をすることを心掛けてました」
 この日のメンバーも公式戦経験者と若手の有望株で構成されていたが、誰がリーグワンに出てもおかしくない顔ぶれ。
「ミライメンバーが練習で相手のムーブをやることで、メンバーがいい状態でゲームに臨めてるのかなと。みんな歯がゆい思いをしながら、身を削ってやってくれた」
 リーグワン公式戦に出場する選手は通称「メンバー」と呼ばれる。様々な葛藤を抱えながらもメンバーを支えるミライチームの矜持が現れた一戦だった。


(写真説明)
1 前半9分にトライを奪ったNO8フェツアニ ラウタイミ

2 2トライ1アシストと活躍したWTB和田悠一郎

3 FL古川聖人キャプテンも後半15分にトライ

4 兄・陽路さんと秋山大地。兄弟対決は来季?


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